◼︎それぞれの生徒さん、その後ろにいるご家族と
音みるにとって、2025年は20周年の節目の年でした。
20年間を通して感じるのは、私は一人の生徒さんだけを育てているようでいて、実はその後ろにいらっしゃるご家族とも一緒にレッスンをしているのだということです。
長いお付き合いの中では、本当にさまざまなことがあります。
週に1回のプライベートレッスン、あるいはグループレッスンの中でのその子の立ち位置。
「私の前ではこんなふうに振る舞うけれど、みんなの中ではこうなるんだな」
「場が変わると、こんな一面が見えてくるんだな」
そんなふうに、環境が変わることで見え方も変わり、その子の性格や気質がより深くわかっていきます。
◼︎音楽は心を支える「ちょうどいい距離」
それに対する私自身の感じたこと、そして他の先生たちと共有する情報を通して、生徒さんをある一定の期間(およそ10年)お預かりし、より良い方向へ導いていく。
ピアノレッスンや音楽教育は、感受性の高い多感な時期であっても、レッスンの時間や仲間との関わりにおいて、ちょうど良い距離感が保たれることで、情緒を安定させ、成長の中で心に寄り添える存在だと感じています。
だからこそ、私は「もっと気楽にピアノを習ってほしい」と思っています。
練習する・しない、その方法についても、ご家族と相談しながら、親子の関係性やご家庭の状況を大切にし、一人ひとりケースバイケースで向き合っていく必要があると考えています。
◼︎音は、心を映す鏡
奏でる音には、その子の「今の気持ち」がそのまま表れます。
音は、まるで心を映す鏡のようです。
だからこそ、ときにはお母さまやご家族の方と一緒にレッスンする時間があってもいいのではないか、と感じるようになりました。
今年は、そんな想いから新しい取り組みを始めてみようと思っています。
◼︎家族で奏でる、これからの音楽
いろいろな楽器によるアンサンブルや室内楽。
家族同士で音楽を奏でる喜び。
言葉にしなくても伝わること、わかり合えること、共有できる感覚があります。
お子さんにとって、お母さんやおばあちゃんも一緒に緊張し、同じ舞台に立ち、同じ時間を味わう——
それはきっと、心に深く残る素敵な体験になるのではないでしょうか。
◼︎音とともに、次の20年へ
20年という時間を経て、音楽の役割も、教室の在り方も、少しずつ形を変えていくのかもしれません。
それでも「音を通して人とつながること」を大切にしながら、これからの時間も、皆さんと一緒に音みるの歩みを重ねていけたらと思っています。
20年後、ここで育った音や時間が、ふとした瞬間に誰かの心を支える存在になっていたら。
そんなことを思い描きながら、これからも音楽と、そして人と、丁寧に向き合っていきたいと思います。









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