明けましておめでとうございます。今年もゆっくり、きっちり、ひっそり…(笑)活動していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
明けてすぐ、初詣に行きました。毎年行っていて、今年はあまり寒くなくて、肩透かしをくらった感じですが…いつも心が清々しく一新されます。
さて、年末からちょっとしたマイブームは、「石井桃子さん」
去年私は、お教室以外で10の本と2つの素話をしました。小学校の読み聞かせの会での話です。
読み聞かせの1回は、長女の時と合わせ3回しましたが、マーシャとくま。いつも子どもたちが、息をのむシーンは決まっています。
お話の中では、森の中で迷子になったマーシャがクマが住む小屋をみつけるのですが、それでここから→・・・ゆうがた、くまはかえってきて、マーシャをみつけると、おおよろこびで言いました。「これはありがたい。もうにがさんぞ。ここにずっとすんでもらおう。~略~ マーシャはかなしくなって、なきました。でもしかたがありません。くまのこやで、くらすことになりました。
・・・ここです!まさに。素話ですから、子どもたちの表情を見ながら話すのですが、おうちに帰れないとわかった時の表情はどのこも、本当に悲しそうで…(笑)。。。
お話会のボランティアを始めて、9年になりました。拙いですが、素話もいくつかレパートリーが増えました。難しいのは、日本の昔話。むずかしい言葉や方言が多く出てきます。その気がなかった子でも、読み手がイメージを確かに読み進めていくうちに、ぐーっとお話に入りこんでいくのがわかります。
子どもにする絵本やお話はその子供のタイミングや時期をはかって、いいお話をベストなタイミングで聞かせてあげる、その大切さがこの本に書いてあります。
「プーと私」の中で古いものでは、1950年代に書かれたエッセイも多いのですが、古さを感じさません。それで、ネットなどで検索していたら、素晴らしいエッセイに出会いました。
朝日新聞の一節ですが。
幼いとき祖父に可愛がられた思い出や、これまで接した子どもの反応から、人は3歳までに「お話を聞かせてもらう」ことが重要と考えている。人類の何万年かの言葉の歩みを爆発的な力でこえる時期だから。と。
音みるのクラスでも、読み聞かせは大事な時間と思っていて、月に最低1回は行ってきました。
でも、やっぱり、そうなんだ~。。。と、ちょっと嬉しくなりましたよ。
我が家には数冊、「石井桃子さん」の絵本がありますが、中でも、「くいしんぼうのはなこさん」の、のんびりとぼけた言い回しと、愛嬌のある「はなこさん」のわがままっぷりは、なんだか、くまのプーさんの楽天的なその感じと似ていて、妙に癒されるのでした。(「プーと私」の中の石井桃子さんご自身、肩に力の入っていない、ユーモアのある秀才だったのだと思います。)
そんなわけで、今年も、絵本に音をつけて…そんな音みる独自のスタイルは大切に、毎回のお稽古を大事に、積み重ねていきたいと思っています。
そうそう、お母さん、知っていましたか?意外と子どもたちは、桃太郎やかちかちやま、なんていう、メジャーな物語をちゃんと知らなかったりするんです。
今年、頂いた初のお年賀は、むかしばなしを題材にした「葛湯」でした。こういう小物が、お話を読むきっかけになったらおもしろいですね。
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