ピアノ卒業の時期

習ったらピアノを卒業する時期なんて、生涯あったら困る、と思ってる。おばあちゃんになっても続けてねって。

でも、習うのは一区切り、という時期はあって然るべき、それは、大学受験前とお教室では決めていて、高校2年生の発表会がとりあえずの最後かなと思っています。

で、今日はある女の子のお話。聞き立てほやほや。Aちゃんは、今高校2年生、つまりあと半年したらピアノ教室卒業を予定しています。

数年前からそれに向けて、悔いのないよう、曲選びをしてきました。バイエルを小学校4年生頃に終わったと記憶している。進度が早いかどうかというのは、教えてる方ならよくわかると思うけれど、そんなのでうまい下手を決めるのってナンセンス。彼女の性格は、段階を踏んで、きっちり1曲ずつ仕上げるのはベストと踏んだからこそ、時間をかけた。その後は、弾きたい曲のオンパレード。いわゆるピアノを習うならこれ!という王道を進んで、中学2年生頃には、クラシックを楽しんで弾けるようになった。ここで仕上げに入ります。

「ここからはあなたの個性を生かします。」

曲を何曲も聴いて、選ぶ、感性を磨く、という作業を繰り返し、自ずと合う曲を見極められるようになってきた。

さて、ベートーヴェンのソナタを選んだ高校1年生の発表会。ひと月前にはすでにほぼ完成状態。ここから掘り下げて…という段階に入った途端に、あれ?ぽろぽろと間違えていく。おかしいな。。選曲ミスかしらとその時は思っていました。なんとかどうにか発表会はクリアして、でも当日の彼女は、自分で首を傾げる大満足とはいかない仕上がりだったようです。腕には、たくさんのテーピング。たった1曲弾くのにそんなになるのかしら…と実は思っていました。

それから約2か月がたち、さ、いよいよゴールだね、最後の舞台、曲は大好きな曲で締めくくろう!と決まりました。

そしたら、「先生、実はあの時」とゆっくり話し始めたので驚きました。それは、発表会の3週間くらい前のこと、学校の先生から「ぜひ弾いてほしい」とある曲の伴奏を頼まれた。合唱曲で結構弾きごたえのある曲だったので、発表会前にとても無理!と一度は断ったそうです。ところが、他に弾く子がいない、ということで、その曲の前奏のメロディラインもとても素敵だし、と結局引き受けることに。しかもその曲とは別に、授業でピアノを弾く課題もあり、発表会の前に本番が2つも!

「あんなにピアノを弾いたのは、初めてだったんですけど、精神的にも大変でした」

全然知らなかったわー(笑)。私を心配させちゃうから言わなかったって( ;∀;)・・・。

「でも、その伴奏が本当にうまくいって、とても気持ちよく弾けて、やってよかったって思ったんです。やっててよかったなって。」と。

しかも、それを聴いてたお友達が「上手だな~」って感動して泣いちゃった、そうです。

そういう瞬間ってわかる!自分で自分を追い込んだからこそ、究極の演奏ができた!って。

中高生って、そういう時、奇跡が起こる、と思っているのだけど、まさにそういう瞬間を味わえたんだな~。

それって、そういう大きな達成感てね、不思議といろいろなところ生きてくる。受験の時も、就職活動の時も、仕事をするようになってからも。

勉強ができるとか、できないとか、じゃなくて、人間的に大きくなるってこと、

10代のうちに打ち込んだ何かが、

その後の人生を強くするってこと、

すごく大切よね~って2人でつい話し込んでしまいました。。

さ、ピアノ卒業までのあと半年、私はAちゃんの指導に、悔いはない!と言い切れるように、有終の美を飾りたい。

 

・・・え?、久しぶりにピアノの先生らしいブログになったって??(笑)ほんとだー。

 

 

 

 

 

 

 

 

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